秋田こまっち。

秋田の方言メモ 第10話〜第12話

第10話.家族紹介

・父
秋田弁では「とぉ」といいます。
私は「父さん」あるいは「親父」と呼んでいます。
「せっかち」で、なおかつ「焦る」傾向の性格です。
鼻炎気味で、我が家の「くしゃみ王」
会社でのあだ名は「親父」

・母
秋田弁では「あば」といいます。
私は「母さん」と呼んでいます。ちなみに、私の父は、私の祖母を「あば」と呼んでいます。
いわゆる○ブ。私が中学生のときに、私の友達は「レスラー」と呼んでいました。そして当時の友達は「おめん家のおにぎりは大量のご飯をレスラーが圧縮して作ってんだべ?」と私を小ばかにしていました。(もちろん実際はそんなことはありません)
「適当」な性格です。「せっかち」なドライバーと「適当」な助手席のコンビを想像してください。助手席の母が「こっちだで!」(標準語訳は「こっちだって!」)といって間違った道に誘導したが最後です。危険極まりない。そうなってしまい、父が運転中に足をつったことがあります。父が知らない道では「若葉」マークの私の方がはるかに安全運転できます。

・弟
秋田弁では「おじ」といいます。私は「○○」と名前で呼んでいます。
筋肉野郎。運動神経は非常にいい。
私よりもモテるし、私よりも面白い(涙)

・祖父
秋田弁では「じさ」といいます。私は「じいさん」と呼んでいます。
シュールなネタが好みです。例を挙げると、
じいさん「もう帰ってきたなが?」(標準語訳は「もう帰ってきたのか?」)
私「うん」
じいさん「ほう……」
か、会話続けましょうよ……。

・祖母
秋田弁では「ばさま」といいます。私は「ばあさん」と呼んでいます。
腰の曲がりが60度〜90度をキープ。
笑い声が「ひゃひゃひゃ…、ほっほっほ〜!」になっています。
老婆心を持つ老婆。

 04.05.17

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第11話.語尾

 学生は長期休暇が非常に長いです。夏季休業は丸ニヶ月もあります。実家への帰省や長期の旅行、あるいはサークル活動や資格取得のための勉強など、学生は個人の思い思いに有意義な長期休業を過ごすように努めます。私は普通免許も普通二輪免許も持っていますし、特に取得したい資格も無かったのでバイトに明け暮れました。春は新社会人や進学関連で一年の中でもお金が動く時期なので、数多くのバイトがあります。またバイトはただお金を稼ぐだけではなく、普段はあまり接しないような他大学の学生やフリーターの人たちとも交流でき、非常に新鮮で楽しいですね。チャラい人やヤンキーっぽい人は概して面白い人が多いですよ、本当に。

 さて、バイトの話に入っていきたいと思います。私は秋田には仕事も、足も無いため仙台で働きます。そこでは仕事の指示をする方々の話も微妙に方言なんですね。私は秋田出身なのでなんとなく大丈夫ですが、関西出身の人はかなり苦しんでいました。例を挙げると、「これどごねしぇでおげ」(標準語訳は「これをねせて置いて」)、「こごちょっとねっぱしぇ」(標準訳は「ここにちょっとテープを貼って」)などです。「ねしぇる」=「ねせる」は秋田でもそうなっていますし、秋田では「ねっぱる」=「粘る」となっているので、「ねっぱす」=「粘着させる → テープを貼る」という意味であろうと容易く連想可能です。

 そんな環境の中で気になった言葉は「だっちゃ」と「ちゃ」という言葉です。「〜さ行ぐんだっちゃ」とか「〜さ行ったっちゃ」という風に使われていました。仙台の方言は分からないので確信はありませんが、恐らく標準語の「〜じゃん」という言葉に対応しているように感じました。ちなみに秋田弁では「しゃ」を使います。「〜さ行ぐしゃ」という感じで使います。「しゃ」を使うのは非常に簡単で、標準語の「いいじゃん」を「いいしゃ」に変換すればいいだけです。ですが、問題なのは仙台では標準語の「いいじゃん」をどのように変換すればいいのかということです。「だっちゃ」と「ちゃ」があるので、2通りの変換が考えられます。「いいんだっちゃ」と「いいっちゃ」です。ですが、この2通りのどちらも正しい用法なのかどうかは分かりません。

 私が仙台人になるのはまだまだ先のことのようですね……。「だっちゃ」と「ちゃ」の用法をご存知の方はぜひとも私に教えてくださいな。

 04.05.19

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第12話.秋田への先入観

 最近、サークルにバイトと様々なことに手をだしているので忙しいです。このサイトの更新も急激にペースダウンしてしまいました。主たる原因は土曜日になぜか毎週行われている飲みなんですけどね。今週の土曜日も、来週の土曜日も……、もしかしたらその次も。日本社会の構造上行くときが必ずくるのですよ、先輩からのお誘いには。未成年の学生、社会人の方々お疲れ様です。タバコは別として酒は18歳でもOKのような気がします。でもそういう法律にすると高校生にも酒が蔓延してしまいますね。それはヤバイなっと。

 飲んでいると本性がさらけ出されるもので、ちょっと頭をよぎったことでさえも口に出てしまいます。そんな時「秋田出身だから」という先入観や誤解は数多いですね。皆さんは秋田というとどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。私がよく聞くイメージについてちょっと考えてみました。

・「秋田=米」
 これは正しいと思います。私はほぼ毎食「米」を食べています。「あきたこまち」よりも「コシヒカリ」の方が日本じゅうに浸透しているイメージがありますが、知名度を考えても「あきたこまち」は不動のナンバー2と言ってもいいのではないでしょうか。

 「あきたこまち」といってもピンからキリまであって、そこらのスーパーで売っているものとは全然味が違う最高の米を、実家から送ってもらって食べています。新米の時期に友人は、本物の「あきたこまち」の味に驚いていました。一人暮らしを始めてからやっと恵まれていた環境にいたことに気づきました。驚愕の味を何とも思わず食べていた自分。幸せは得てして気づかぬところにあるもの。

・「秋田=酒が強い」
 「秋田は米どころだし、酒にも強いからさ〜」なんて飲ませないで下さいね。大変危険です。アルハラです。飲めない秋田県民があまりにもかわいそうですよ。

 以下、私の心の叫びです。取り乱しております。
 「秋田県があるおかげで酒が飲めるよ〜」って飲ませるな〜、S岡!あんたが勝手に飲めばいいじゃん!秋田出身のせいで飲まされる身にもなってみろよ、ぉぃ!それならまだありがちだけど……、ってウイスキーをストレートかよっ!何かで割れよ!ってゆーか、ウイスキー秋田と関係ないじゃん!

・「秋田=なまはげ」
「カトゥーくんって秋田出身だよね〜、クスクス…」
「秋田のどこがそんなにうけんの?」
「だってぇ、なまはげじゃん」

 なぜかこんな人がいるんです。なんだかとってもむなしいです…。

「○○くんって、長野出身だよね〜、クスクス…」
「どこがそんなにうけんの?」
「だって、長野に海ないじゃん」

 などと、他県にまで同様の手口を応用してはいけません。

・「秋田=秋田美人」
 ………。私にはよく分からないんです。私はかなりストライクゾーンが広いので(言葉の意味はご想像にお任せします)客観的に評価できないんです。友人とひそひそと恋愛話で盛り上がったりするときってありますよね。自分の株をあげようっていう企みはないですが、そこがどんなに閉鎖的な環境だったとしても、私は絶対に女性に関して○スだの○ブだの言いません。これまでの人生で1人だけです。私と同じ程度のストライクゾーンを所持していた人は。その人のおかげでこんな自分に勇気が持てました。

 おおっと、話があらぬ方向に。秋田出身のアイドルといえば出川哲朗と結婚した阿部瑠理子さんしか知りませんよ。他にいましたら、関係者の方々ごめんなさい。(関連リンクどっちがどっち

 きっと私の知らない先入観はまだまだあるんでしょうね。これから先に出会うものもきっと笑えるものばかりでしょう。秋田の人なら実は誰でも知っているけど、あえて口には出さないあんな事(関連リンク月刊サイゾー)じゃなくて、やっぱりこんな事(関連リンク日本銀行秋田支店)がいいです。

 04.05.27

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