秋田こまっち。

サイト構造

1.はじめに

 レイアウトを考える上ではまず「サイト構造」を考えることが必要です。自分のサイトにはどのようなコンテンツがあるのかをしっかりと認識し、そこへ来てくださった方を誘導する義務が管理人にはあるのです。誘導する「義務」というきつい表現をあえて使ったのは、誘導する気などまるで無いサイトに苦しめられた時期があるからです。来てくださった方を苦しめるなんてもっての他です。ネット初心者にも分かりやすいようにしてあげるのがベストです。

2.サイト名

 結論から先に書きますと、サイト名はなるべく「数字やアルファベットが1文字目の唯一」のものとするのが望ましいと私は思っています。

 サイト名を「数字やアルファベットが一文字目」とするのは、検索エンジン最適化(SEO)のためです。試しにYahooカテゴリを見てください。数字→アルファベット→日本語の順に並んでいることがお分かりいただけたかと思います。調べる必要が生じた際に上の方から順番に見ていくのが人間心理ではないでしょうか。つまりサイト名が「数字やアルファベットが一文字目」のものであるだけで、カテゴリの真ん中に埋没しているサイトよりも有利な立場になります。「唯一」のものとするのも、検索を意識するためです。競合サイトの少ないサイト名、あるいはドメイン名であれば検索時に自然に上位表示されることとなるでしょう。

 さらにサイト名に「キーワード」を盛り込むと良いでしょう。これも検索を意識するためです。自分のサイトの主目的が「車」なのであれば、「車」という言葉をサイト名に盛り込むことで検索時にヒットしたり、上位表示される可能性が増します。またこのキーワードは「日本語」でないと意味がほとんどありません。車だとすると「car」というキーワードを盛り込んでも、意味があまり無いということです。私たちは検索時に海外サイトがヒットするのを避けるために、あえて「日本語」で検索するようにしていますから。

 ただしこの程度のことを検索エンジン最適化(SEO)と言っていいものでしょうか(笑)これは非常に奥が深く難しいテクニックで成功するとは限りません。企業もからんでいる場合も多く、お金になる分野なので仕方ありませんね。ただし自分のサイト名で検索し、最上位に表示されないようでは問題です。サイト名を考え直す必要はあると思います。

2.コンテンツ名

 コンテンツ名はなるべく「分かりやすい日本語」にするのが望ましいでしょう。コンテンツ名を「日本語」で書くのは、そのサイトを見せたい対象が日本人だからです。HomeやMailなどのようによく知られているような単語は英語でも構わないでしょうが、AboutやWorksのように意味が曖昧になってしまうような語、AppendixやDiscographyのように意味が分かる利用者が少ない語では見に来てくださった方が途方に暮れてしまうかもしれません。

 また「日本語」だからといってリンクを「風」や「旅」などにしてしまうのも考え物です。気持ちは分かるのですが、リンクは「リンク」と表記されてリンクだと分かるので、頭の体操みたいなことをされたら閲覧者はトップページで疲れてしまいます。日本語だからといって、よく分からないコンテンツ名にしてしまっては無意味です。

 でもコンテンツ名を分かりにくいサイトにしてしまうのも作戦の一つといえば一つかもしれません。独特の雰囲気を生み出す効果、管理人の意図するところの利用者も期待できるかもしれません。ですが私個人の感覚としては分かりやすい方が好きです。

3.クリック数

 「トップページから可能な限り少ないクリック数で目的のコンテンツに至る」ように管理人は気をくばるべきです。特に大きなサイトともなると、これが実は簡単なようで難しいのです。クリック数を減らすために一気にたくさんの内容を表示してしまうと、画面が重くなってしまったり、たくさんスクロールさせてしまったりしてしまいます。

 0クリックで全て見せるのが理想ですが、絶対に無理なので、最大でも3クリック以内で全ての内容に到達できるようにすべきです。3クリックというのはどういった基準から出た数字かといいますと、私のサイトは現在2クリック以内で無理なく全て見られるようになっていますから、私のサイトの数十倍の情報量のサイトでも3クリック以内ならなんとか可能なのではないかと思うからです。

 3クリック以内ならいいと述べましたが、0クリックでもある程度の情報は見せなければいけないと私は思います。特に「全てのコンテンツ名」と「更新履歴」は個人的に見せて頂きたいところです。つまり、結構普及している「トップページがEnterのみ」といったサイトにはクリック数を増やしてしまうといった問題があるることとなります。ただしそのサイトには、まず管理人の諸注意を聞いてもらいたい…、アクセスカウンターを真の来客数にしたい…、ウェブリングで来た方にはこちらから…などといった意味も込められているのは分かります。分かりますけど、利用者の立場からするとどうなのでしょうか。管理人の気持ちを押しつけてしまってもいいのでしょうか。ただ年齢制限を設けるためには1クリック増えてしまうのはしょうがない、というより当然ですけどね(笑)

4.ページ移動

 基本ですが、「クリックのみでスイスイ移動」できるようにする必要があると思います。

 利用者がすべてトップページから入ってくるとは限らないので、全てのページにトップへのリンクを貼るのが望ましいでしょう。実際、URLの欄を削っていけばTOPページはすぐに見つかりますが、ネットを始めたばかりの人はそんなことできないでしょうし、管理人の印象が悪くなってしまいます。

 クリックで移動できなくなってしまいがちなのは、フレームで分割しているサイトです。このサイトも以前はフレームで分割していましたが、私が検索で自分のサイトを探して見てみたところ…。コンテンツ部分だけが画面に表示されてしまい、メニューは画面に表示されなかったことがありました。それ以降フレーム表示を止めました。全ページにトップへのリンクを貼るのならばメニューと分割する必要なんてないと思ったからです。

 現在、フレームを使用している企業のサイトはだんだん少なくなってきています。でも「素材配布」のサイトではフレームで分割しているサイトも多いです。フレームには「ページ移動」の問題をはらんでいますが、有効活用すると便利な表現手段の一つですね。

 04.09.02

ホーム > レポ→ト > サイト構造